歯科コラム
夜間のマウスピースはどういう効果があるの?
皆さん、こんにちわ。まだ、寒い日がありますが、もうすぐで3月ですね。
そろそろ花粉が心配される頃となってきましたが、皆様は大丈夫でしょうか?
さて、今回は、マウスピースのうち、睡眠中の歯ぎしり・食いしばり対策用のマウスピースの効果についてお話したいと思います。
マウスピースの効果について
①歯のすり減りを防止する
マウスピースを装着したまま寝ることで、マウスピースが代りに削れることで歯ぎしりによる歯のすり減りを防ぎます。
②歯の破折や歯根破折を防止、コンポジットレジンなどの修復物の破損脱離を防止、セラミッククラウンなどの補綴物の破損脱離を防止する
歯列をマウスピースで連結固定することで、歯ぎしり中の力を歯列全体に分散させます。それにより、1本の歯にかかる負担を低減し、技工物が取れたり、外れたりすることを防ぎます。
③歯の位置を保定する
食いしばりなどにより一部の歯に強い力がかかりすぎて、本来の歯の位置からずれてしまうことを防ぎます。
④顎関節の負担を軽減する
マウスピースをしても歯ぎしりや食いしばり自体はなくなりませんが、食いしばりによって起こる肩こりや頭痛の症状を軽減させる可能性があります。
マウスピースのデメリットについて
マウスピースの欠点は装着時の違和感があることです。その違和感から夜間就寝時に知らぬ間に外してしまう方もいます。
逆に、使用していくうちに安心感からマウスピースを使用したほうが寝られるという方もいます。
夜間の歯ぎしり食いしばりが全くない方はほとんどいないという報告があります。特に、歯のすり減りが多い方、多くの歯を治療している方、セラミック修復やコンポジットレジン修復が欠けるまたは脱離する恐れがある方、歯ぎしりにより歯の動揺が起きている方、歯の破折や歯根破折の恐れがある方は、歯科医院で相談して夜間のマウスピースの使用を検討してみてはいかがでしょうか。
当院でも上記対策用のマウスピースをつくることができますので、夜間に歯ぎしりや食いしばりをしているかもしれないと思われる方は一度ご来院いただくことをお勧めします。