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口腔ケアと免疫力は関係している!

気温が下がる季節になると、風邪やインフルエンザなどの感染症が増えてきます。
「手洗い・うがいはしっかりしているのに、なぜかよく風邪を引く…」という方も多いのではないでしょうか?
実は、その原因の一つが口腔内の細菌バランスにあることが、近年の研究で明らかになっています。
今回は口腔ケアと免疫力の関係についてお話しします。
口の中には数百億の細菌が棲みついている
お口の中には約700種類以上、数百億個もの「口腔常在菌」と呼ばれる細菌が棲みついており、健康な人でも常に細菌が共存しています。お口の中に棲んでいる無数の微生物(菌)の集合体を「口腔内フローラ」と呼びます。腸内フローラと同じように、「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」のバランスが保たれている状態が理想です。しかし、口腔ケアを怠るとこのバランスが崩れ、免疫力の低下や全身の炎症につながってしまいます。
口腔内の細菌と風邪のリスク
口腔内細菌のバランスが乱れると、免疫系が常に「軽い炎症状態」に置かれます。この状態が長く続くと、体は慢性的な免疫疲弊を起こし、外からのウイルスや菌に対する防御反応が鈍化します。風邪やインフルエンザウイルスは、口や鼻から体内に侵入します。お口の中に細菌が多いと、これらの菌が喉や粘膜を刺激し、炎症を起こしやすくなります。
口腔ケアを怠ると風邪やインフルエンザにかかりやすくなる
口腔内には虫歯や歯周病の原因菌など様々な種類の口腔常在菌が存在します。これらの細菌はプロテアーゼと呼ばれる酵素を産出します。この酵素によりタンパク質が分解されると、風邪やインフルエンザのウイルスが粘膜に侵入しやすくなります。虫歯や歯周病などの問題を抱える人は、口腔内の細菌が異常に増殖しやすくなり、結果的に風邪やインフルエンザに罹りやすくなることが示唆されています。
口腔ケアと免疫力の関係
人の口は、外部からウイルスや細菌が侵入する「最初の関門」であり、細菌やウィルスが体内に侵入するのを防ぐバリアの役割を果たしています。しかし、お口の中にプラーク(歯垢)が溜まり、細菌が増殖すると、敵が多すぎてこのバリア機能が追い付かなくなり、体への侵入を許してしまいます。気温が低くなる冬場は体温が下がり、代謝が落ちることで免疫力も低下しやすくなります。免疫力が低下すると、風邪を引きやすくなるため、口腔内を健康に保つことが風邪予防にも繋がります。
「歯磨き」でできる風邪対策
実は「歯磨き」は、単にお口をきれいに保つだけでなく、風邪やインフルエンザの感染予防にも効果的であることが研究でわかっています。過去に介護施設で実施された研究では、歯科衛生士が定期的にクリーニングや歯磨き指導を行った集団は、そうでない集団に比べて風邪をひいた人が約1割しかいなかった、という報告があります。できるだけお口の中を清潔に保つことは、風邪やインフルエンザの予防に大きく関係していることがわかります。
「口腔ケア=歯だけを磨くこと」ではない
お口の中で歯が占める表面積は全体の25%で、 その他の75%は舌や咽頭などの粘膜で占められています。「しっかり歯を磨いているから大丈夫」と思っていても、歯ブラシが届かない部分や舌、頬の内側などには多くの細菌が残っています。つまり「歯磨きだけ」では、お口全体の細菌を取りきることはできません。風邪予防という観点でも、次のようなことに気をつけましょう。
【口腔ケアのポイント】
舌磨きやうがいで歯以外の部分もケアする(舌、頬の内側などには多くの細菌が残っているため)
就寝前は特に念入りに歯磨きをする(睡眠中は唾液が減少して細菌が増えやすいため)
朝起きたらすぐにうがいや歯磨きをする(睡眠中にお口に増えた菌を体内に取り込まないため)
歯ブラシやフロスとマウスウォッシュを併用する(歯ブラシやフロスで届かない部分のケアのため)
風邪を引いた時こそ口腔ケアが大切
風邪をひくと、喉の痛みや咳が続くことが多く、口呼吸が増えるため、口腔乾燥が進み、細菌が繁殖しやすくなります。これを防ぐためには、こまめに水分を摂取し、口腔内を清潔に保つためにうがいやマウスウォッシュを使った口腔ケアも効果的です。歯磨きが難しい時はマウスウォッシュだけでも行うようにしましょう。口腔ケアで細菌を減らすことで、ウイルスの増殖を抑制する効果が期待できます。
冬は寒さや乾燥が原因で体調を崩しやすい季節です。特にインフルエンザや風邪などが気になる時期でもあり、体を守るためには免疫力を高めることが大切です。予防のために「マスク」「うがい」「手洗い」を意識する方は多いですが、「口の中の細菌バランスを整える」ことも同じくらい大切です。
特に冬は乾燥した空気によって口腔内も乾燥しがちになり、唾液の分泌が減少することで、細菌が増えやすくなります。定期的な歯の掃除をするなど口腔内を健康に保つ事で、体全体の健康を保ち寒い時期を乗り切りましょう。