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歯ぎしり・食いしばりが気になる!

みなさん、こんにちわ。今年も6月になり、衣替えの時期になってきましたね。

さて、今回は色々な弊害があるとされる歯ぎしり・食いしばりの話をしたいと思います。

近年、歯ぎしりや食いしばり、また、それらからくる首の痛み、肩こり、偏頭痛でお悩みの方が多くいらっしゃいます。その多くが無意識で食いしばっていて、ある時ふと食いしばっていることに気付く方や、眠っている最中に歯ぎしり食いしばりをしていて、朝起きたときに顎が疲れている。またはパートナーに指摘されたりして気付く方です。また、歯ぎしり食いしばりで歯にヒビが入って虫歯になられたり、歯や歯根が割れたりする方も増えてきました。

歯ぎしり・食いしばりの弊害

  • 首の痛み、肩こり、偏頭痛

咬筋・側頭筋・僧帽筋の筋肉痛が原因で肩からこめかみの辺りにかけて痛みが出ることがあります。

  • 熟睡できない(起きた時の倦怠感や顎の疲れ)

睡眠中に記憶に残らない程度の小さな目覚めが何度か起こるため、起きた時にすっきりしない感じや、倦怠感を感じることがあります。

  • 顎関節への過度な負担による顎関節症の発症

口を開けたときや、閉めるときにガクガクとした音が鳴るようになったり、口が開けにくい・閉じにくい等の症状が出るときがあります。

  • 歯の摩耗

長期的な歯ぎしりや食いしばりにより、一般的な人の数倍の速度で歯が磨り減っていく方もいます。

放置すると、冷たいものがしみたり、咬んだときに痛みを感じるようになります。

  • 歯が部分的に欠けることで虫歯になりやすくなる

比較的短期間に強い力がかかることで歯や詰め物が欠けることがあります。すぐに治療すれば大丈夫なのですが、気づかずにいると虫歯の原因となることがあります。

  • 詰め物、被せ物が外れやすくなる

歯の欠けや摩耗と同様ですが、虫歯治療でいれた詰め物や、被せ物が外れやすくなったり、割れやすくなることがありますので、やり直しが必要になることが多くなります。

  • エラが張る、顔が大きくなる(咬筋が発達してしまう)

ある程度の顔の形は遺伝によりますが、エラが張って顔が四角くなっている方は歯ぎしり・食いしばりが原因になっている方が多いと言われています。

  • 歯周病を進行させてしまう

慢性的な歯ぎしりによる過度な力がかかることで歯周病による歯の揺れが悪化することがあります。

一度歯の揺れが大きくなるともとに戻すのは難しいことが多いので早めの対策が必要です。

 

歯ぎしり・食いしばりの原因としては様々なものがあると言われていますが、因果関係のはっきりしたものは現在わかっていません。また根本的な治療方法もないとされていますので、基本的には対処療法が主なものとなります。

歯ぎしり・食いしばりの治療方法

  • 理学療法

顎周りの筋肉のストレッチを行うことで、口を開けたり・閉じたりするときの痛みや顎のガクガクした音を軽減することができます。最も安価ですぐに始めることができるのでおすすめですが、寝ているときの歯ぎしりを止めているわけでは無いので歯の摩耗や破折を防ぐことはできません。

  • マウスピース治療

寝ているときに使用する、硬い板状のマウスピースによる治療です。上下の歯が全体で咬めるようにマウスピース上で細かくかみ合わせを調整します。歯ぎしり・食いしばりを止めてくれる訳ではありませんが、歯の摩耗・破折をかなり抑えることができます。

  • ボツリヌストキシン注射

ボツリヌストキシンと呼ばれる複合毒素から毒素を取り除かれて抽出されたタンパク質の一種を顎のエラの部分(咬筋)に注射する治療です。

美容の世界ではシワ取りで使用されているので有名ですが、歯科では筋肉を弛緩させる作用があるため、歯ぎしり・食いしばりに有効な治療法です。

効果の持続力には個人差がありますが、3-4ヶ月が概ね目安となっています。永続的な効果があるわけではありませんので、定期的に治療を行うことで効果の持続と改善が顕著になります。また、持続時間が長くなっていく傾向もあります。

ボトックス治療による効果がある症例かどうかの判断は歯科医院で診てもらう必要があります。歯ぎしりや食いしばりに効果がある可能性がある場合には具体的な治療方法、治療によるメリット・デメリット、治療に必要な具体的な金額に関してもご説明させていただいた上でボトックス治療を受けていただきます。

歯ぎしりや食いしばりが気になる方は一度当院にご予約・ご来院ください。少しでも快適な生活が送れるお手伝いできればと思います。

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