歯周病歯周病治療
歯周病の予防と治療:知っておくべきこととは?
歯周病とは何か?
歯周病は、歯を支える歯周組織(歯肉、歯槽骨、歯周靭帯など)が炎症を起こす病気です。初期段階では「歯肉炎」と呼ばれ、歯ぐきの腫れや、歯磨き時の出血が認められます。
歯肉炎を放置してしまう、もしくは気づかずに病気が進行すると「歯周炎」に移行し、食事の際の痛みや、強い歯ぐきの腫れを引き起こします。歯周組織の炎症が続くと最終的には歯が抜ける可能性もあります。
歯周病の予防法
●ブラッシング
歯垢を除去するために、毎日正しく歯を磨くことが基本になります。ただし歯並びの問題や、磨き方の癖などで「正しい歯磨き」がきちんと出来ていない方も多いです。
●フロッシング
歯間ブラシやデンタルフロスを使って、歯の間の汚れをしっかりと取りましょう。歯周病予防では歯ブラシを使った歯磨きよりもこちらの方が重要な場合もあります。
●定期的な歯科検診
お口の中のチェックをご自身でしっかりすることは難しいことが多いです。自覚症状が無くても半年に一度は歯科医院でのクリーニングと、歯周病のチェックをすることがおすすめです。
●禁煙
喫煙は有意に歯周病を悪化させると言われています。口腔清掃がしっかり出来ていれば影響は少ないとも言われているので、禁煙が難しいのであればより一層、定期的な歯科でのクリーニングと健診が重要になります。
歯周病の治療法
●スケーリングとルートプレーニング
歯垢と歯石を取り除く基本的な治療です。初期の歯周病はこれらの治療でほぼ完治します、中程度以降の歯周病も歯周組織の回復を含めた完治は難しいですが、病気の進行を止めることは可能です。
●抗生物質
感染による炎症が起きている場合、抗生物質が処方されることもあります。腫れや痛みを伴う炎症は一時的に収まりますが、根本的な治療ではないので薬だけでは歯周病を治すことは難しいです。
歯周外科手術
炎症が進行している場合には、歯周外科手術が有効な場合があります。
スケーリングやルートプレーニングがしっかり出来た上での治療ですが、通常の歯周病治療では改善が難しい、中程度~重度の歯周病でもある程度の歯周組織の回復が見込める場合があります。
●レーザー治療
最新の治療法として、レーザーを使って歯ぐきの炎症や腫れをおさえる方法があります。
他の治療法と併用することで中程度までの歯周病の改善が見込めます。
まとめ
歯周病は症状が進むと回復が難しい病気ですが、早期発見と適切な治療でそのリスクは大幅に減少します。 他の病気やケガと異なり予防が可能な病気でもあるので、日々の口腔ケアと定期的な歯科検診が何よりも重要です。
健康的な口元は見た目の若さにもつながります。虫歯だけでなく、歯周病にも十分注意を払いましょう。
歯周病のこと含めて口の中に関する疑問や不安があれば、当院にぜひ一度ご相談ください。